2011年9月15日木曜日

売れる匂いを作る究極の自己質問法

「こんなに情熱をこめて作ったのに、どうして売れないんだ?」

商売をしていると気づくことがあります。
「同じ商品なのに、どうして売れないのだろう」というものと逆に、
同じ商品なのに、「めちゃくちゃ売れてしまうもの」もあります。


例えば、本は、ほとんど同じ内容を書いて出版しても、
ベストセラーになる場合と、まったく売れない場合があります。

住宅もそうです。まったく同じ家でも、
お客が行列を作るときと、そうでないときがあります。

なぜ、このような差が出るのでしょうか? 
実は、売れる商品には、売れる匂いというものがあるのです。

売れ行きと品質は必ずしもイコールではありません。
本であれば、「中に書かれている内容がすばらしければ売れる」
ということは幻想です。

本の売れ行きを左右しているのは、
単なる評判であったり、体裁の派手さであったり、
書店で見やすいところに山積みされているから。

著名な人間が書いたなど、
中に書かれていることとは、別次元の問題なのです。

ものを売るのが上手な人というのは、
売れる匂いを作るのが得意です。


・商品をどう包装するか

・どう並べるのか

・ポップにはどんな一言を添えるか

・顧客になにを語らせてお客の声とするか

・広告宣伝ではどんなメッセージを伝えていくか

・集まった見込み客に出すDMではどんな工夫をするか


などです。


商品からマーケティングまでを視野に入れて
「これなら売れるぞ!」と思える、匂いを作っていくのです。

そのためには細部にこだわり、徹底的に検討し合い、
作ってみてはやり直します。

すると、売れる匂いが出てきます。

そして、自分に究極の質問をしてみるのです。
「自分の人生が、この商品にかかっているとしたら、何をするか?」。


すると、「こんな感じでいいや」と見切り発車することはなくなるはずです。


商売をしている人の多くの人が、
「今売っている商品はこれで大丈夫」、
「売り方も問題ないはず」

と、自分で自分を納得させています。

見直しをすると、新たな仕事が発生するので、
見て見ぬ振りをしているのです。

まずは、パンドラの箱を開けてみる。
そして徹底的に検討しなおす。

これが売れる匂いを作る、第一歩になります。